お住まいの地域にもよりますが、おそらく皆さんが小さい頃はディズニーワールドへの旅行を夢見たことでしょう。幸運な人は日本以外のディズニーリゾートへ行ったでしょうし、普通の人よりも頻繁に連れて行ってもらい、楽しい楽しいファンタジーの世界を満喫したことでしょう。しかし、その魔法を現実のものにしているキャストたちはどうだったのでしょうか。今、私たちは年齢的に大人になったので(心までとは言えませんが)、地球上で最も夢の世界を楽しめる場所の側面について考えることができます。そこで働く何千人ものキャストにとって、本当に夢の世界だったのでしょうか?皆さんが想像しているような答えではないと断言できます!
迷惑客のための刑務所がある
これだけ多くの人が訪れるテーマパークには、少なくとも数人はトラブルメーカーがいるものです。毎日、5万人もの人がお金を払って遊びに来ているのです。もし1%の確率でトラブルメーカーがいるとすれば、なんと500人いるという計算になります。このような迷惑な人たちのために、ディズニーは敷地内に刑務所を用意しているそうです。泥棒、精神錯乱者、麻薬所持者などのための留置場があるのです。ありえない話かと思うでしょうが、単なる神話ではありません。
ご存知ないかもしれませんが、ブレイク・ライヴリーやロバート・ダウニー・ジュニアなどの有名なセレブたちもディズニーの刑務所にお世話になった経験があるそうです。ブレイクは子供の頃にパークに忍び込もうとし、ロバートは未成年にもかかわらずパーク内で喫煙しようとしたんだとか。
気をつけよう、クビになる方法はいくらでもある
ディズニーの世界の一員になるために、あらゆるトレーニングを受ければもう一人前だと思うかもしれません。しかし、決してそうではありません。正社員になれば、それはそれでめでたいことですが、それだけではないのです。正社員として働くためには、様々なルールや制限に注意を払わなければなりません。過去に解雇されたキャストは、多くの不品行を犯しています。例えば、他の従業員にキスをしたとか、プリンセス役になってから太ったとか...。厳しい!
ディズニーには非常に高い基準があり、その基準を守れないキャストを切ることを恐れていないようです。でもね、ミッキーの着ぐるみを着ることは生涯の仕事ではないはずですよ、どっちにしろ。
着ぐるみキャラクターは無言でなければいけない
パーク内のあちこちに着ぐるみキャラクターがいますが、その中には本物の人間が入っていることは皆さんご存じでしょう。でもパークにいる間は、そのようなことは考えないようにしておきたいですね。本物のミッキーが目の前にいるんですから!でも本当は、キャストがその仕事を続けるためには特定の決まり事を守らなければならないのです。キャラクターたちとお話ししたい気持ちはわかります。でもディズニーの規則で、彼らはお話しをすることができないんです。
どんなにゲストが "一緒に遊ぼうよ" と言っても、着ぐるみを着ている間は言葉で応えることはできないのです。でもそれってそんなに悲しいことでしょうか?だって変な声でしゃべりだしたら魔法の世界に影響しそう!
セレブゲストにサインをもらってはいけない
大好きなセレブに偶然出くわして冷静でいられる人は少ないでしょう。ディズニーで働く人なら、そんなことが頻繁に起こるでしょう。だとしても、キャストたちはそれを表に出してはいけないのです。サインをもらうのもダメです。セレブは自分の子どもたちとの時間を楽しむために来ているのですし、ディズニーは彼らに記憶に残る夢の一日を過ごしてほしいと思っているからです。
とにかく、どうやってミッキーマウスがライアン・レイノルズのことを知ることができるのでしょう?だってミッキー達は別の世界に住んでいて、パーク内でのみ出会うことができるはずです。マスクの裏側でスター性を発揮していても、常にキャラクターになりきることが重要なのです。
遺灰を撒きたいという衝動を抑えてほしい
変な話ですが、ディズニーランドで遺灰を撒こうとする人が後を絶ちません。なぜディズニーランドは遺灰を撒く場所として人気があるのでしょうか?子どもにとって大好きな場所だったから、その思い出の地に魂を残したいと思うのかもしれません。このようなことはパーク内で頻繁に起こるようで、運営側にはそれに関するポリシーがあるようです。これはルール違反も甚だしく、一生出入り禁止になるのも納得です。
もちろん喪失感を克服するのはつらいことです。しかし、ジェットコースターが動いている最中に遺灰をばら撒くのは誰にとっても大迷惑ですよね。どうせ最後は清掃員が掃いて捨ててしまうので、要約すると "やめましょう" ということです。
笑顔のないキャストに会えるアトラクションはここだけ
ディズニーには風変りなもので溢れています。しかし、ディズニーランドを訪れるゲストたちは、そんな一面も愛しているのです。ホーンテッドマンションは、中でも人気のある不朽のアトラクションです。このアトラクションは幽霊列車のようなもので、本物の雰囲気を出すために、キャストはいつものにこやかな表情を封印しなければいけません。幽霊が登場するなら、自分もその一員のように振舞わないと。これって難しいことでしょうか?
笑顔があまり得意ではないキャストにとって、ホーンテッドマンションは死んだ目を見せるには絶好の場所でしょう。怖いのは分かっていてもリピーターになってしまう理由のひとつです。さすがディズニー、ユーモアがありますね!
今こそ聞きたい、ディズニープリンセスのダイエット法
モデル業界では、常にスリムでいなければいけません。もちろんプラスサイズの広告もありますが。しかしほとんどの場合、業界のテイストは変わりません。ディズニーは子どものための場所なのでもう少し体型に寛容だと思うかもしれませんが、残念ながらそうではありません。ディズニーのプリンセスは、アニメのようにスリムであることが望まれるのです。問題は、女性のキャストがどうやって体型と仕事を維持するかです。
ある元プリンセス役だった女性は匿名でこう語りました。"プリンセスの中には、体型維持のためにクレンズダイエットをする人もいましたが、もともと痩せている子が多かったんです。仕事帰りにジムに行ったり、休憩時間にみんなでワークアウトの動画を見たりしていました。"
この緑色がいたるところでつかわれている理由
ディズニーは、すべての建物やアトラクションに驚くほど細部までこだわっていることはご存じでしょう。しかし、その間にあるみっともない空間はどうでしょうか?実は、ディズニーのプランナーは、その部分もきちんとカバーしているのです。ゲストがディズニーのテーマと無関係だと思うようなものがあれば、それをペイントするのです。いつもこの写真のような色が使われます。それは意地悪な緑色で、聞くところによると、あなたはこれを好きになってはいけないのだそうです。
さて、どう思いましたか?この色合いは、魔法を使わずにゲストの注意をそらすために使われます。従業員用のドアや、隠したい機器などに多く使われていることに気づくでしょう。人間は同じ色で塗られたものはパターンだと認識し、気にならなくなるのです。天才すぎる!
お城は目の錯覚を利用していることが判明
眠れる森の美女は、ドイツのノイシュヴァンシュタイン城がモデルになっています。白雪姫は、スペインのセゴビア(アルカサル)城をモデルにしています。これらのおとぎ話のビジュアルを作る際、アニメーターたちは最高のものからインスピレーションを得ています。そして、ディズニーランドではヨーロッパの山奥に行かなくても、そのおとぎ話の世界観を体験することができるのです。しかし、パークで働く人たちだけが知っている事実があります。それは、パーク内のお城には巧妙な技術的トリックが使われているということです。
それは一体どういうことでしょうか?ディズニーの設計者は、建造物を実際よりも大きく見せるためのトリックを使っているのです。上部にいくにつれてレンガの大きさを小さくしていくことで、建物をより高く見えるようにしています。さらに、2階と3階は縮小されています。完全に騙されましたねぇ。
馬の蹄鉄にもこだわりが
パークのメインストリートでは、馬が歩く音があちこちから聞こえてきます。パカパカ、パカパカ、パカパカ、止まることはありません。毎日お馬さんと一緒にいるわけではないので、その音が普通だと思うかもしれません。ですがそうではないんです。ディズニーでは、馬の足音をあえて強調させ、皆さんに楽しんでもらうようにしているのです。なんとも驚きの魔法のような演出ですよね。ディズニーでは本当にすべてのディティールが考えられているのです。
ディズニーにいるお馬さんには、足音をより響かせるために独自の蹄鉄が装着されています。蹄鉄には特殊なポリウレタン素材がコーティングされており、心地よい足音を奏でます。すごすぎる!
本物の猫が動物従業員としてパークを歩き回る
もしあなたが営業時間外にパーク内に閉じ込められたとしたら、夜になると登場する "何か" に驚くかもしれません。ディズニーではパーク内を清潔に保つために、ネコの軍団を放つのです。え、なぜ?答えは簡単、猫はネズミを狩る本能が備わっているからです。ディズニーにネズミは必要ありません。この世界的なパークでは、ゲストに満足してもらうためならどんな手段も厭わないのです。
パークを建設した当初、作業員が野良猫を見つけたそうです。最初はペットとしてスタッフに譲ろうとしましたが、しばらくして考え直しました。"なぜ侵入してきた猫とネズミを別々に対処するだろう?自然の生態系なんだから、そのままでいいじゃないか!" と。
キャラクターたちをリアルに感じさせるコツ
ディズニーは自らの使命を真剣に受け止めています。彼らの目的は、何百万人もの子どもたちが一生忘れないような映画の魔法を再現することなのです。大したことではありません。そのためにキャストの皆さんは常にキャラクターになりきらなければならないのです。しかしそれだけではありません。同じキャラクターが同時に2人存在することはないのです。それはディズニーでいうところの神への冒涜にあたります。
つまり、パーク内で複数のクルエラを同時に見かけることはないということです。白雪姫が複数いることもないでしょう。そして、ハロウィンの時期でない限り、大人たちはキャラクターのコスチュームで入園することはできません。子どもたちが混乱してしまいますからね。
ディズニーは全従業員をキャストと呼ぶ
ディズニーで働く人として契約する際、その人たちは決して労働者として雇われるわけではありません。キャストの一員として雇われるのです。そうです、魔法の国のような就職先には、スタッフに対して特別な呼び名があるのです。テーマパークを舞台と考え、それを感じさせるような仕事の肩書きを用意しているのです。レジ係から清掃員まで、誰もが夢の世界を作り上げる大切な演者の1人なのです。
あなたがパーク内を訪れている間は、キャスト全員がライブショーの参加者なのです。ディズニーが他のテーマパークのやり方をしていたら、こんなに人気になるはずがありません。ここは、まったくの別世界なんです!
パーク内に漂う香りは気のせいじゃない
ディズニーを訪れた人はよく"いい香りがする" と言いますが、それは他のすべてが純粋な魔法であるため、おまけのようなものでしょう。しかしパーク内でするどの香りも偶然の産物ではないことが今回わかりました。パーク内各所にある独特の香りは、すべてあなたを楽しませるために仕組まれたものなのです。"カリブの海賊" に乗っている時にするあの潮の香りだって偶然ではありません。メインストリートの焼き菓子の香りも、すべて計算された香りなのです。
ディズニーは匂いが出る特殊なポンプを設置し、常に匂いを漂わせているのです。なぜここまでやるのでしょうか?実は香りというのは人間の記憶と非常に強く結びつくということが分かっています。ディズニーは私たちが思っている以上に頭がいいのかもしれません
ディズニー内のエリアを完全に分離させる
ディズニーのテーマパークは綿密に計画されており、どのパークも非常に多様なエリアやアトラクションが揃っています。ディズニーランドには、アドベンチャーランド、ファンタジーランド、クリッターカントリーなどのエリアがあります。ディズニーワールドには、エプコットやアニマルキングダムのテーマパークがあります。誰もが楽しめるものを、という考え方のようです。そして何十年もの間、それが勝利の方程式であることが証明されています。ウォルト自身も、このようなパークを作りたいと考えていたようです。
特に素晴らしいのは、すべてのエリアが完全に切り離されているということです。景色はわざと見えないようにし、音も遮断して、体験が混ざり合わないようにしています。もう完璧としか言えませんね!
まるで魔法みたいな忘れ物もある
ディズニーランドのような場所での忘れ物の大きさや範囲について考えたことがある人はそういないでしょう。今想像してみましたが、かなりの量になるはずです。ご想像の通り、サングラスはゲストがよく落とすアイテムです。1日あたり200個以上のサングラスがパーク内に落ちているそうです。(アメリカでの話です)しかし人々が忘れていくのはそれだけなのでしょうか?
実は、キャストから衝撃の事実を聞きました。なんと、ガラス製の義眼や義足を発見したこともあるそうです。なぜ旅行中にこんなものを落とすのか、理解に苦しみます。でも時間が経てば、発見したもの勝ちですよ!
トゥモローランドに生えている植物は、実際に食べることができる
テーマパークといえば、コンクリートや金属、プラスチックで出来ていると思われるかもしれません。もちろん多くの点でそれは事実です。しかしディズニーランドは、都会的であることを求めていません。休暇というのは、旅行者にとって建築物だけでなく自然も重要なのです。だからトゥモローランドに多くの植物を取り入れています。ゴージャスなのですが、ヒントがないとわからないような特別な植物があるんです。
ウォルト・ディズニーは持続可能な庭のアイディアを好み、パーク内のそのエリアは彼の夢が反映されています。なんと、食用の植物が植えられていて、食べることができるのです。ウォルトさん、このアイディア最高ですね!
ディナーで野獣に会うのがベスト
ディズニーワールドをよく訪れる人なら、ほとんどのキャラクターをご存じでしょう。プリンセスを間近で見るのも素敵ですし、クラシックなミッキーとミニーもかわいいです。そしてハンサムな王子様を見ていると、ついうっとりしてしまいます。でも一番好きな王子様はどうでしょうか?野獣もパーク内にいるのですが、どこにいるのか知っておかなければいけません。一体彼はいつもどこで過ごしているのでしょうか?
どうやら、彼はある特定の場所にしかいないようです。野獣の城の端にあるレストラン "ビー・アワー・ゲスト" の中を探してみてください。映画と同じように、野獣はそこで食事をするのが好きなのです。ぜひ彼のゲストになってあげてください!
ディズニーの蚊を寄せ付けない秘策
ディズニー・ワールドがあるオーランドは、夏は常に高温多湿になる地域です。そのため、フロリダには蚊がつきものですが、テーマパークではあまり歓迎されない存在です。なぜマジック・キングダムに行っても蚊に刺されないのでしょうか?結論から言うと、それは単にあなたがラッキーだったわけではありません。ディズニーワールドは蚊を撃退するために殺虫剤を使わない安全な方法をとりました。なんと、液体ニンニクを使ったのです。
蚊はニンニクの匂いを嫌がります。なのでその液体ニンニクを、人間には気づかないような量だけ空中に散布しているのです。このアイディアは天才的ですね!もしかしたら、ご家庭でも使えるハックかもしれません。
キャラクターのサインは時代を超えても一貫している
パークを訪れる人にとって、旅の思い出に欠かせないのがユニークなお土産です。その気持ちはよくわかります。ぬいぐるみやキーホルダーを売っている店はどこにでもありますが、お気に入りのキャラクターもらった直筆サインが一番うれしいかもしれませんね。なんと、ディズニーはそのトレンドに着目し、公式トレーニングに取り入れたのです。サインはすべて書き方が決められているって知っていましたか?
ディズニーキャラクターに扮するキャストは全員、自分のキャラクター特有の走り書きを習得することが義務づけられているのです。自分の字はゲートに置いていけ、とディズニーは言います。確かにディズニーは正しい!
ディズニー大学を卒業しなければならない
地球上で最高のパークで働くには、授業を受ける必要があります。実際、大学に行く必要があるのです。え!?ディズニー大学!?そう、ただ単に求人に応募するだけではダメなのです。キャスト用の学校では、常にプロトコルを守るために必要なすべてのことを学びます。つまり、話し方、歩き方、服装などです。その場所は、オーランド近郊のウォルト・ディズニー・ワールド、アナハイムのディズニーランド、バーバンク本社の3か所にあります。
さて、卒業後はどうなるのでしょうか?公表されている数字によると、ディズニープリンセスの初任給は約27,000ドルだそうです。それ以上高くはならないようですが、もしプリンセスになるのが夢なのであればご参考までに。
生命の樹は見た目ほどリアルじゃない
自分で言うのもなんですが、本当に立派な木ですねぇ。アニマルキングダムのど真ん中にあるこの木は、"ツリー・オブ・ライフ(生命の樹)" と呼ばれています。確かに本物のバオバブの木みたいですね。しかしこれは人工物であり、これほど精巧にできたフェイク植物は見たことがありません。幹に彫られた動物たちなども含め、手作業でかなりの労力をかけて作られています。葉っぱだって手作業でできています。なんと8,000本の枝に10万枚以上の人工の葉がついているんだとか。
フェイクだとわかっていても、感動すら覚えます。もしこれがアート作品だと言われなかったら、きっと想像もつかなかったでしょう。もしあなたがこの木に夢中になったとしても責めませんよ。だってディズニーの計画通りなんですから。
キャラクターを演じることは、魂を消費する仕事である
着ぐるみを使わずにキャスト自身にメイクを施しているキャラクターがいることにお気づきでしょうか?そのキャストたちは、原作に忠実なメイクを施し、さらにゲストたちとハグをしたり、会話をしたりと、一日中原作に忠実な立ち振る舞いを見せてくれるのが印象的です。トイレのことを聞かれても、ずっと演技モードです。これはディズニーならではの魅力であり、そこがテーマパークにおいて最高峰であることを証明しています。
しかし、そんな彼らにも息抜きの時間はあるのでしょうか?8時間ぶっ通しで、彼らは自分らしくいられないんです。一応、舞台裏には小休止できる場所があるんですけどね。もはやあってほしい!
宇宙のすべての答えを知る覚悟をすること
ほとんどの人は、ちょっとしたことについてたくさん知っています。それ以外のことについては何でも屋さんかもしれません。それでいいのです!百科事典のようになる必要があるのは、ディズニーのパーク内で働く場合だけです。キャラクターやレジ係がゲストに質問された時、"わかりません" と答えることは許されないのです。それはディズニーのやり方ではありません。まったくもって許されないことなのです。
キャストメンバーとして成功するには、かなりの知識が必要です。そうすればゲストが緊急時に助けを求めることができます。深刻な事態の場合は、シークレットフォンを使えばパークのオペレーターと連絡が取ることもできます。誰も医者や警官になる必要はないのです!
列の待ち時間に関する秘密
人気のある遊園地なら、どこも長い行列ができているのが特徴です。でも行列って楽しみを著しく減少させると思いませんか?さて、ディズニーはこの問題を心理的に解決するために、アトラクションに工夫を凝らしました。アトラクションの外で待ち時間が "2時間" と表示されることがあります。本当にそんなにかかるのでしょうか?もしそうだとしたら、誰が悩むのか想像もつきません。ほとんどの人は別のアトラクションなどに移動するでしょう。
ディズニーのゲストの中には、やっとアトラクションに乗れる!となった瞬間におかしな現象に気づく人がいます。"あれ?思ったほど時間かからずに乗れた?” それについては彼らの感覚が正しいです。ディズニーは、ゲストがアトラクションに乗ったときに嬉しいサプライズを経験してもらえるように、実際より長い待ち時間を表示しているのです。
キャストの特典は魔法のよう
ここまで、ディズニーが課すルールや制限についていろいろとご紹介してきました。でも悪いことばかりではありません。この仕事に従事する特典について考えてみましょう。確かに、話す価値のあるものがいくつかあります。まず第一に、キャストは世界中のディズニーリゾートに無料または割引価格で入ることができます。休みの日を職場で過ごしたいかどうかは不明ですが、素敵な特典ですよね。さて、他には?
グッズや食べ物の割引もあります。それから、イベントや限定ツアー、キャストのためのパーティーもあります。最近は特典のない仕事も多いですから、こんなに色々付いているのは驚きです。
ソーシャルメディア上の不平不満は禁物
今回ご紹介している情報のほとんどは、見つけるのが本当に大変でした。なぜなら、会社の公式な方針が "沈黙" だからです。社員は、SNSなどで自分の仕事について書いたり文句を言うことは許されていません。万が一このルールに違反した場合、瞬く間にブーイングを食らうこととなります。その結果、匿名での情報がネット上に多く流出することとなりました。しかしこれは密約の始まりに過ぎません。もっと暗い話題もありますよ!
キャストの中には、自分がパーク内でどのキャラクターを演じているかを他の人に話すことさえ許されない人もいるのです。なぜこんなにも残酷なのでしょうか?夢のプリンセスの仕事に就いたなら、せめて友達に報告してはいけないのでしょうか?
パークのあちこちに、秘密の警備員が隠れている
ディズニーには、パーク内を安全かつ円滑に運営する責任があります。そのために、実は私服警備員をあちこちに配置しているのです。きっと誰がそうなのかわからないでしょうけど、ちゃんと潜んでいるんですよ。後ろにいるアロハシャツを着た男性でしょうか?視線の先にいるのは、アイスクリームを食べているおばさん?これは誰にもわかりません。ですが彼らはちゃんとそこにいるのです。
あるツイッターユーザーは、この噂を裏付けるようにこう言いました。"私は仕事中の彼らを見たことがあるのですが、みなさんが想像しうる最大の馬鹿な観光客のような格好をしている(大きな帽子、サイズが合っていないショートパンツ、ダサいキャラクターのシャツ、ハイキングブーツ など)ので、めちゃくちゃ溶け込んでましたよ。"
ジャングルクルーズの動物は最初からロボットだったわけではない
ジャングルクルーズは、みんな大好きな定番アトラクションです。エキゾチックでワイルドな雰囲気が最高ですよね。ですが、そのコンセプトが何年もかけて変化してきたことはご存じでしょうか?当初のアイデアは、エリア内に本物の動物を登場させるというものでしたが、これはディズニーワールドにいる本物のワニを意味していました。なぜ頓挫してしまったのか?理由はたくさんあるはずです。誰かが死ぬと、パークはアニマトロニクス(ロボット)の動物を使うという解決策をとったのです。アップグレード後の状況はどうでしょう?
本物の動物がいないフェイクサファリですが、また乗ってみたいと思うくらいエキサイティングな仕上がりになりました。ディズニーによると、 "たった10分で1万マイルの旅ができる。きっと忘れられない思い出になるでしょう!" だそう。
タワーオブテラーでは本物の悲鳴が聞こえる
"タワー・オブ・テラー" は、ディズニーを代表するアトラクションです。このアトラクションが好きなゲストも多いでしょう。この体験の最も重要な部分は、"音" です。あらゆるところから悲鳴が聞こえ、超怖い雰囲気を作り出しています。その悲鳴はドラマチックで、本物みたいだと思ったことでしょう。結論から言うと、これは本物の人間の叫び声です。事前に録音されたもので、それを毎日何度も何度も再生しているのです。嘘じゃないですよ!
もしかしたらアトラクションに乗っている人たちの悲鳴も混じっているかもしれませんね。でも、大部分は録音のマジックなんです。ずっと悲鳴を聞いていたら夢の中でも聞こえてきそう...
キャストは地下トンネルを使って素早く移動
そこは巨大な魔法のワンダーランド。働く人たちは、どうやってあちこちに移動しているのでしょうか?毎日大勢のゲストでごった返しているので、ホバークラフトが必要だと思うかもしれませんが、そんなのを使っているキャストは見たことがありません。パークの地下に何があるのか気になったことはありませんか?実は、超極秘のトンネルがあるんです。キャストたちは、このトンネル網を "地下街" と呼んでいます。とっても気になりますが、ゲストたちが見ることはできないでしょうね。
トンネルにはいくつか機能があります。キャストが自分の持ち物を保管するスペース、何千人ものゲストをもてなす厨房の準備スペースなどがあります。衣装部門、電気制御、ゴミ処理システムも地下にあります。ディズニーはまるで軍事基地みたいですね!
シンデレラ城には泊まれるスイートルームがある
ディズニーランドのシンボルと言えば、やはりシンデレラ城でしょう。どんなに豪華な新しいアトラクションが誕生しようとも、ファンはこのお城を愛してやみません。しかし長年のファンでさえ、この塔には秘密があることを知らないかもしれません。実は城内に王族のためのスイートルームがあり、これまで足を踏み入れたことのある人はごくわずかだそうです。この小さな場所はウォルト自身のために作られたもので、ほとんどの人はその存在を知りませんでした。しかし、2006年からコンクールの授賞式などの特別な機会に開放されるようになりました。
もし幸運にもこの部屋を訪れるチャンスをゲットしたら、6人まで泊まれるスイートルームを想像しておいてください。17世紀の家具、本物の暖炉、床にはかぼちゃの馬車に乗ったシンデレラのモザイク画が施されています。超高級、そして超ディズニー!
ごみ箱は今もウォルトの要望通りに置かれている
何千人ものゲストが歩き回り、食事をし、ゴミを捨てれば、パーク内が汚れるのは当たり前だと思うでしょう。ですがディズニーでは、汚れた場所は一切ないのです。なぜしょうか?それは、清掃スタッフが常に働いているからです。しかし、パーク内には見えないところでもうもう一つの工夫が凝らされています。ウォルトがいた頃、ごみ箱の置き方にルールを設けました。彼は歩きながらホットドッグを食べ、その歩数を数えました。そして、食べ終わった時の歩数を、ごみ箱とごみ箱との間隔として報告したのです。
そんな彼のアイディアを現代のデザイナーたちがずっと守り続けているなんて、なんだか感動しますね。ゲストがゴミを捨てたいと思った時、すぐに捨てられるような距離にごみ箱を設置するのは賢いやり方です。やはりウォルトは賢かった!
床の色は自撮りのために考え抜かれている
ディズニーは、アトラクションや部屋、食事など、細部まで考え抜かれています。でも、パーク内の床のことまで考えられているなんて信じられるでしょうか?室外でも室内でも、意図的に色を選んでいるのです。デザイナーは、"今そこにあるものが、写真を撮るきっかけになる" と考えています。そしてそれは、いつか戻ってくるノスタルジーです。そこで取られた写真は、世界中の家庭にある冷蔵庫に貼られる無料の広告です。ディズニー、さすがです。
考えてみると、真っ赤な床は自撮り写真に最適だということにちょっとだけ同意できます。だってただの灰色のコンクリートだったら、その魅力は伝わらないじゃないですか。
秘密のヘアサロン
ディズニーは、キャストの身だしなみについてかなり厳しい目でいつも見ています。キャラクターを演じるキャストは観客を魅了するべきであり、経営側もそれを真剣に考えています。しかし、フルタイムで働くとなると、忙しさに翻弄されてシフトの合間に身だしなみを整えるのは簡単ではないかもしれません。そこで、ディズニーはヘアスタイリストを雇うことにしたのです。なのでキャストたちは、ファンタジーランドのトンネルの真下にあるキングダムクッターズ(Kingdom Kutters)を利用しています。一体どんな場所なんでしょうか?
簡単に言うと、キャスト専用のサロンで、すぐに身だしなみを直すことができるのです。もしあなたの髪がきちんとセットされていないのであれば、すぐにプロが助けてくれますよ。でもトータルにイメージチェンジをするには、やっぱり本物のサロンが一番です。
ディズニーのワゴン販売ではガムは絶対NG
シンガポールという国には、他の国の人からしたら驚きの特別なルールがあります。2004年から、ガムの輸入や販売が違法となったのです。清潔でモダンなこの国は、捨てられたガムによる黒い斑点が街のあちこちにない、完璧に手入れされた景観を望んだのです。少し極端に聞こえるかもしれませんが、ディズニーのパークでは全く同じスタンスが採用されています。どのワゴン販売もガムを売らないので、パーク内がピカピカに保たれているのです。
それ以外のものは、自由に買ってOKです。お菓子も高級料理もどれも美味しいですし、お酒だって買えますよ。親だって楽しみたいでしょ!?
隠れミッキーがあちこちに
ディズニーはこれまでに多くのキャラクターを生み出しており、毎年新しいキャラクターが誕生しています。正直すべてのキャラクターを把握するのは不可能です。ですがひとつだけ確かなことは、ミッキーマウスが王様だということ。アニメーターは映画の中で "隠れミッキー" を潜ませるのが大好きですが、パークでも同じことをしました。なのでゲストたちはパーク内に隠れているミッキーを探すのです。なんとこれまでに約1,000匹発見されています。
その中でも、地上からでは決して見ることのできない大きな隠れミッキーがあります。ディズニー・ワールドのエクスペディション・エベレストを上空から見ると、そのエリア物全体がミッキーの形をしているのです。これは偶然ではないはず!
パークに存在するハイテクごみ処理機
さて、パーク内には至る所にごみ箱があることはすでにご説明したかと思います。しかし、パークには他のゴミ処理方法があるのでしょうか?はい、もちろんあります。1日に5万人もの来場者が出すゴミですから、その仕事ぶりは想像を絶するものがあります。清掃スタッフや多数のゴミ箱は、その一部でしかありません。地下にあるゴミチューブの話を聞いたことがあるでしょうか?これが実にリアルなんです。
パーク内17カ所に設置されたこのチューブは、高速でゴミを吸い込みます。どれくらいの速かというと、キャストの話では時速60マイル(約96km/h)で地中にゴミが消えていくそうです。チューブがあるエリアでは物を落とさないようにしましょう、ということですね。
ディズニープリンセスとしてデビューしたスターたち
ハリウッドの大物俳優の中には、ディズニーのキャストからキャリアをスタートしている人もいることに驚かれるかもしれません。ロビン・ウィリアムズは、ジーニーの声を担当する前はディズニーランドのジャングルクルーズの船長として働いていました。スティーブ・マーティンはファンタジーランドで手品をしていました。そして、ミシェル・ファイファーはアリスを演じていました。これはすべて大昔(1970年代)の話ですが、とっても夢のある話ですよね!
キャストの出世話の中で最も極端な例は、ディズニー映画監督のジョン・ラセターでしょう。実は、彼は過去にトゥモローランドで清掃スタッフをしていたんです!
閉園間際にしか体験できない魔法
ディズニーパークを訪れたことのある人なら誰だって、ちょっとした魔法や、たくさんのお土産と満腹感を持って帰ってゆくことでしょう。そんな人がほとんどのため、否定的な評価を聞くことはほとんどありません。新しいショーを見たり、お気に入りのアトラクションを楽しむために毎年多くのファンが訪れています。しかし、ほぼすべての人が見逃しているのが、閉園時間に流れる音楽です。皆さんはパークが閉まる瞬間まで滞在したことはありますか?
ネタバレ注意:まずお城がライトアップされ、"星に願いを" が流れます。そして最後にアナウンスが流れます。"紳士淑女の皆さん、少年少女の皆さん、マジックキングダムの皆を代表して、本日、家族、友人、楽しみ、そしてファンタジーの魔法の集いにご参加いただき、ありがとうございます。私たちとの魔法の旅が、生涯続く素晴らしい思い出となることを願っています。"